Ghost of Tsushima
アメリカのビデオゲーム
『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)は、Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2020年7月17日に発売されたアクションアドベンチャーゲームである。
本作は文永11年(1274年)の元朝と高麗の連合軍による日本侵攻(文永の役)を物語の題材としている。フィールドは日本の対馬と壱岐をモデルとしている。
2020年10月17日に配信されたバージョン1.1へのアップデートで、オンライン協力型マルチプレイモード「Legends/冥人奇譚」が実装された。ゲーム本編で展開される物語とは大きく異なり、対馬の民のあいだで語り継がれてきた伝説に登場する “4人の冥人” の戦いを描く新モードとなる。2021年9月3日には、冥人奇譚のみを収録した「Legends/冥人奇譚 単体版」がPS4/PS5で発売された。
2021年8月20日には、完全版にあたる「DIRECTOR'S CUT」(ディレクターズカット)版が発売され、PlayStation 5への対応や、壱岐を舞台にした完全新作ストーリーである「壹岐之譚」が追加された。
2024年5月17日には、「DIRECTOR'S CUT」のPC版がSteamとEpic Games Storeで発売。ウルトラワイドモニター、AMD FSR 3、NVIDIA DLSS 3、NVIDIA Reflex、キーボード操作、PS4/PS5版とのクロスプレイなどに対応した。
同年9月25日には、続編となる『Ghost of Yōtei』のトレーラーがPlayStation公式youtubeにて告知された。
メディアミックスとして、2025年にアニメ化が発表されている。
ストーリー
本作の物語は、メインストーリーとサイドストーリーで構成されている。メインストーリーには「仁之道」という題名が付けられており、サイドストーリーである「浮世草」および「傳承」と合わせて、3本立ての構成になっている。
導入
文永11年(1274年)の二夏(旧暦5月頃)、元朝の将軍コトゥン・ハーンは日本を征服すべく大船団を率いて、対馬国の小茂田浜へと押し寄せた。迎え撃つ対馬の武士団はわずか80の寡兵ながらも、対馬国地頭・志村の指揮の下に元軍と激突する。
だが、絶望的な兵力差に圧倒され、志村と主人公・境井仁の2名を残して全滅してしまう。志村は囚われの身となり、仁は倒れ込み死の淵をさまよう。しかし仁は、女野盗・ゆなの手で助け出されて九死に一生を得る。
数日後、仁が目を覚ました時には既に対馬の半分が元軍に占領されていた。仁は元軍の捕虜となった伯父の志村を救出すべく、コトゥンの居城となっていた金田城に単身乗り込む。そして大手門橋の上で敵将コトゥンに挑むが敗れ、橋から突き落とされる。
仁は侍の道に則った正攻法では、強大な元軍に勝てないことを悟る。志村が謳う「誉れ」を捨ててでも、民を護り対馬国を取り戻す覚悟を固めた仁は、弓による遠距離攻撃や「闇討ち」など手段を問わず戦い、冥府から蘇った「冥人」と呼ばれながらも対馬各地を奔走する。
守之段
金田城に囚われた志村を救出するべく、仁は厳原で味方を募り、ゆなとその弟の鍛冶士・たか、酒売りの堅二、弓の名手・石川、女武芸者・安達政子、幼馴染の牢人・竜三とその配下の菅笠衆の助力を得る。
たかが作成した鉤縄を使い金田城へ侵入した仁は、仲間と共に金田城の主郭を目指す。だがその途中、コトゥンに寝返っていた竜三が元軍の刺客として現れる。一騎討ちの末に竜三を退けた仁は、主郭に突入して志村の救出に成功、金田城を奪還する。
しかし、コトゥンは既に金田城を去り、対馬国の要所である「志村城」の攻略に取り掛かっていた。コトゥンは竜三に人質を焼殺させ、城兵を恫喝。これに屈した城兵は城門を開き、城は占拠される。それ知った志村と仁は、志村城奪還のため豊玉へ軍を進める。
破之段
仁は豊玉で更に多くの味方を募り、新たに僧兵の典雄と、かつて反乱を起こした鑓川家の残党と民からなる「鑓川勢」を味方に得る。また鎌倉幕府に援軍要請の解文を送り、本土からの援軍を確約させる。境井家の屋形に戻った仁は父の鎧を受け継ぎ、さらに乳母・百合の協力で鳥兜の毒を抽出し人間に使用する術を学ぶ。
仁はたかの助力を得て竜三と菅笠衆の砦に乗り込むが、待ち伏せを受け捕縛される。コトゥンは仁の目前でたかを斬首し、仁に自らの軍門に降るよう脅す。その後、縄を解いた仁は駆け付けたゆなと共に砦の菅笠衆を壊滅させ、たかの遺体を埋葬し、コトゥンへの復讐を誓う。
本土よりの援軍も得た志村軍は志村城攻めにかかり、城の一部を占拠するが、主郭に立てこもる元軍の奇策により大打撃を受ける。不意打ちや毒殺を駆使する仁を目の当たりにした志村は、民の秩序を守るための「誉」を忘れぬよう咎めるが、民の命を守りたい仁は志村の意に背く決意を固める。夜間、仁は単身で主郭に潜入し、酒に鳥兜の毒を仕込み大勢の元兵を毒殺する。そして上県へ向かったコトゥンから仁の首を求められた竜三と相まみえ、一騎討ちの末に竜三を討つ。
だがそれは、志村と仁の関係の終わりを意味していた。幕府の裁きを待つ身となった仁はゆなを逃したのち、牢に囚われる。数日後、仁は堅二の手により脱出し、志村の軍に追われ愛馬を失いながら、ゆなの待つ上県へ落ち延びる。
離之段
上県へ落ち延びた仁は、そこで元軍に鳥兜が塗られた矢を受ける。元朝は仁の生み出した毒を手中に収め利用していたのである。仁は毒で生死の境を彷徨うが、ゆなに救助され奇跡的に生還する。ゆなと再会した仁は、上県の地でゆなの古い知り合いである狩人たちの助力を獲得、厳原や豊玉で共に戦った仲間たちとも再会する。
コトゥンが上県の港町で本土侵攻の手筈を整えているのを掴んだ仁はコトゥンの陣に潜入、そこで大量の鳥兜を発見する。仁は鳥の動きから近日中に嵐が来ると予測、嵐に乗じて攻め入りコトゥンを討つ作戦を立てる。仁はそれに先立ち志村城内に潜入、志村宛の文を残す。それは作戦への助力を要請するものであった。
嵐と共に仁と仲間は作戦を決行。ゆなと堅二が盗み出した火矢で元朝の船を制圧しつつ、コトゥンのもとへ切り込む。そして志村も軍勢を率いて加勢し、元軍を追い詰める。元軍の陣の奥まで切り込んだ仁は、そこでコトゥンと対峙、一騎討ちとなる。仁は善戦するも、コトゥンは鳥兜の毒粉を撒き逃走する。仁はコトゥンを追撃し、元朝の船で再び対峙する。激戦の末に仁はコトゥン・ハーンを討ち取り、その首を落とす。
仁はゆなと共に帰還、その後青海湖畔の試合場で仁は志村と再会する。仁と志村は境井家の墓に参り、そこで仁は失われたものに思いを馳せて歌を詠む。仁は志村との思い出を回想したのち、愛刀を手に志村との勝負に臨む。戦いの末、仁は志村を制する。志村は仁に、誉ある最期を遂げたいと頼む。彼の命を守るか、彼の誉を守るか、仁は選択を迫られる。彼が決断を下した時、仁之道の物語は終幕となる。
追之段
メインストーリーが完結した状態で始まる未完の物語。クリア後も自由に対馬を探索することができる。
壹岐之譚
元朝の軍勢が壹岐に侵攻したとの情報を耳にした仁は単身壹岐島に渡ることとなる。仁にとって壹岐は父・正が討死した場所であるということもあり、因縁の地でもあった。途中大嵐に見舞われながらも、何とか島に上陸した仁であったが、そこでは呪術師・オオタカの主導のもと島民が元朝に苦しめられていた。
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